世界のコロナ「11変異株」危険度ランキング(3)すり抜けが可能なザル検疫 (2/2ページ)

Asagei Biz

 国際ジャーナリストの山田敏弘氏は、別の角度から東京五輪の危険性を訴える。

「6月11~13日、イギリスで開催されたG7(主要7カ国首脳会議)では、開催地となったコーンウォールで感染者が爆発しています。もちろん政府は、関係者からの感染を否定していますが、人流によって感染が拡大したことは否めません。サッカー会場でのサポーターの爆発的感染などの例を見ても、大規模なスポーツイベントで変異株による感染拡大が起こらないと考えるほうが難しい。政府は東京五輪にも変異株は必ず流入するものとみて対策を進めるべきです」

 新型コロナの水際対策では、いまだ目覚ましい成果を発揮していない政府に過度な期待は望めない。残るは、ワクチンだけが頼みの綱となるが、

デルタ株に関してはまだ臨床データが十分にそろっていないものの、基礎研究のデータでは現在のワクチンも有効だと言われています。ただし、アルファ株などより効果が少ないとみられます。というのも、すでに国民の6割がワクチンを接種済みのイスラエルでも再びこのデルタ株が増え、政府はマスク着用を推奨しているのです」(上氏)

「国民の命と健康を守り、安全、安心な大会が実現」と政府は謳うが、次々に襲いかかる変異株により、すでに国民の心が決壊寸前まで追い詰められているのだ。

*「週刊アサヒ芸能」7月15日号より

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