それだけではない。今回の「松井・読売ホットライン」構築で狙うのは、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での日本球界復帰。
その舞台裏を前出・球界関係者が説き明かす。
「WBCは本来、今年の3月に開催予定でしたが、コロナ禍もあり、現在も開催スケジュールは未定ながら23年開催の公算が大きい。しかし今回の五輪後には侍ジャパン・稲葉篤紀監督(48)の勇退は既定路線。後任候補として元広島・野村謙二郎(54)や元巨人・高橋由伸(46)の名前が挙がるが、正直いうと、地味な人選で盛り上がりに欠ける。そこで松井が国際舞台に登場すれば、大きな話題になるとみているのです。当然、日本への帰国意思のない松井に対して、監督就任はハードルが高い。そこでウルトラCとして、監督ではなく『特別アドバイザー』のような役職で、合宿や試合当日だけの拘束に絞れば、受諾してくれるのでは、という案も浮上している。これまでこうしたオファー自体にまったく興味を示さなかったのですが、五輪への参加で状況はかなり変わったと、読売サイドは分析しています」
しかも松井氏にとって恩師であるミスターが、侍ジャパンの監督就任を熱望していたのは、周知の事実。