意志では無理「やめたくてもやめられない悪い習慣」をやめるには?

| 新刊JP
意志では無理「やめたくてもやめられない悪い習慣」をやめるには?(*画像はイメージです)

間食はやめようと思っているのについついお菓子に手が伸びてしまったり、タバコをやめたいのに気がつくとまた吸っていたりと、「わかっちゃいるのにやめられない悪癖」はどんな人にでもあるもの。

こんな悪癖をだらだら続けているのは、ひとえに自分の意志の弱さのせいでございます、と私たちは何かにつけて意志や思考にその原因を求めがちである。だけど、本当にそうなのだろうか?

■「やめたくてもやめられない習慣」は意志の力ではやめられない

『やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術』(小早川明子著、平井愼二監修、フォレスト出版刊)は、こうした悪癖、悪習にハマってしまうメカニズムとそこから脱するために必要なことを伝授する。

まず知るべきは、人間の脳に備わっている二つの中枢神経系である。
第一信号系…無意識的な神経系、動物的な脳。
第二信号系…意識的な神経系、人間的な脳。

人間が行動する時は、この二つが互いに影響しあっているという。
では「やめたいのにやめられない悪い習慣」をやってしまう時、脳では何が起きているのか。

よく、悪習をやめられない時に他人から言われ、自分でも持ち出すのが「意志の弱さ」だ。つまり「禁煙していたんだけど、ついにまた吸っちゃったよ。自分の意志の弱さにがっくり」というような具合である。意志は第二信号系が司っている。

ただ、ここで知るべきは、我々は必ずしも「意志」だけで動いているわけではない点だ。「やってはいけない」と思って(意志)いながらもやってしまうことは、いくらでもある。「やめたいのにやめられない習慣」はその最たるもの。つまり、悪い習慣は意志によって行われているわけではない。だから、やめるために意志に訴えても効果は薄い。

■条件反射を断ち切るために

本書では「悪い習慣」は後天的な「条件反射」だとしている。「パブロフの犬」の実験でおなじみのアレである。

「今日こそはまっすぐ家に帰る」と心に決めていても夜になると飲みたくなる。

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