冥婚とは、かつての中国で行われていた特殊な婚姻の一種で、死んだ者同士の婚姻や死んだ者と生きている者の婚姻など形態はさまざまである。祀り方等の方法はさまざまであり、中国だけではなく日本をはじめ、世界各国で存在した。
■日本の冥婚
日本では沖縄や青森、山形などの一部の地域において冥婚制度があった。沖縄では「元嫁の遺骨が実家から送られてくる」という話がある。それは、沖縄では死者の結婚を「グソーヌニービチ(後世の結婚)」といい、離婚した女性の位牌や遺骨を前夫の墓に納める葬法があるからである。
また青森県では、未婚のわが子に先立たれた親が「せめてあの世で結婚してほしい」と、結婚相手として花婿や花嫁の人形を納める寺がある。人形堂には白無垢や羽織袴姿の日本人形がたくさんあり、遺影やお供え物がされている。そして、山形にも死者の結婚式を絵馬にした「むさかり絵馬」の風習が残っている。
■中国の冥婚
中国では約2000年以上前から冥婚の習俗が存在する。不慮の事故や子孫を遺すことなく死んでしまった若者の呪いが、自分たちの子孫にふりかかり、子供が出来なくなってしまうと信じられている。未だに一部の地域で残る中国の冥近は日本と異なり、死者同士で執り行われるため、度々話題になっている。つまり、未婚の子供が亡くなると、両親は子供の為に異性の遺体を探し買い取るのである。冥婚の儀式には媒酌人がおり、遺体には米と麦を詰め、布地に顔を書いて張り付ける。そして婚礼衣装を着させて結婚式を行う。2つの遺体を一緒に埋葬する儀式が終われば、その両家は親戚になるのだ。
■現代でも度々報道されている中国の冥婚
上記のような特殊な婚礼から、中国の冥婚はたびたび報道されている。2016年には、一家の若者が亡くなったことを受け、親族が冥婚のために結婚相手の女性の死体を購入したが、生き返ったという報道があった。冥婚には女性側の親族にもメリットが存在する。未婚女性は祖先の怒りを買うという理由で亡くなってもお墓にはいれず、田畑などに埋葬される。しかし、冥婚をすれば相手の夫のお墓に入ることができるのである。
死者同士あるいは生者と死者の結婚を意味する冥婚は世界中で存在する
2021.10.07 19:00
|
心に残る家族葬
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット
2
医師はいるのに「受診できない」――医療アクセスの盲点とは
TREND NEWS CASTER
3
飲食店を支える「業務用中華点心」 人手不足時代の新たな市場価値を読み解く
TREND NEWS CASTER
4
地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題
TREND NEWS CASTER
5
スマホ時代に見直される「眼鏡の選び方」、度数だけでは解消できない目の負担とは
TREND NEWS CASTER
6
人的資本開示、進んだはずが現場は「手作業」 上場企業の7割が直面する意外な壁
TREND NEWS CASTER
7
資材高と職人不足で揺れる住宅市場、地場工務店は生き残れるか
TREND NEWS CASTER
8
年間56万トンのアパレル廃棄と女性の副業ニーズをつなぐ、「Re:che」が挑む循環型ビジネスの持続性
TREND NEWS CASTER
9
猛暑でもファン付き作業服が使えない…「防爆エリア」の知られざる熱中症リスク
TREND NEWS CASTER
10
「西洋医学×漢方×手相」という異色アプローチ 標準治療では救いきれない患者と”科学的根拠”の境界線
TREND NEWS CASTER