【4】不人気すぎる森保JAPAN
森保解任論が出たのは何も最終予選に始まったことではなかった。代表戦はドル箱と言われていたが、森保JAPANになって人気は下降線をたどる。視聴率は2ケタが当たり前だったが、19年11月に行われたベネズエラとの親善試合で視聴率8.6%の1ケタ台に突入。W杯アジア2次予選の開幕となるモンゴル戦で空席が目立つ事態にまで直面した。
「これまでの日本代表は本田圭佑(35)と香川真司(32)の2枚看板がサッカー界を牽引し、幅広い世代に知られていました。しかし、昨年秋から代表で10番を背負っているエースの名前がどれだけ知られているでしょうか。南野拓実(26)だけを責めるつもりはありませんが、ネット上ではあまりに森保JAPANの人気がないので、V字回復の秘策として、最終予選で背水の陣からのミラクル突破を自作演出している、と皮肉られることも」(スポーツライター・竹田聡一郎氏)
森保体制でスター育成に失敗したツケが響いて、最終予選を前に、さらなる逆風に晒されていたのだ。
【5】深刻なサッカー離れ
06年大会以降、最終予選はテレビ朝日が中継してきた。が、アジアサッカー連盟(AFC)から8年で総額2000億円超という莫大な額で放映権を購入したのは中国系の代理店だった。
「以前のテレ朝はアジアカップなども含め、4年推定200億円の契約を結んでいました。