東京都文京区小石川にたくさんのこんにゃくが供えられているお寺「源覚寺」がある。そのお寺には、片目を失った閻魔様が祀られている。そして源覚寺門前一帯は「こんにゃくえんま門前」としてにぎわい、江戸時代から続く縁日には近隣からの人々も押しかけ活気にあふれている。どうしてこんにゃくが供えられているのか、源覚寺について紹介する。
■源覚寺の歴史
源覚寺は、寛永元年(1624年) に定誉随波(じょうよすいは)上人によって創建され、当時徳川秀忠、徳川家光から信仰を得ていたお寺である。江戸時代には4回も大火事に見舞われ、特に天保15年(1848年)の大火では本堂などがほとんど焼失したといわれている。しかし、ご本尊や閻魔像は難を逃れている。その後は、関東大震災や第二次世界大戦からの災害からも免れられた。そんな理由から御利益が高いと参拝される方が後をたたないという。
■四度の大火事を逃れた閻魔「こんにゃく閻魔」とは
「源覚寺」には、片目を失った閻魔様が祀られている。目をつぶっているように見えるのだが、実際は黄色く濁って割れてしまったため色が周りと同化した状態となっている。この閻魔様は「こんにゃく閻魔」と言われ、多くの人から親しまれているが、どうしてこんにゃく閻魔と呼ばれようになったのか、寺には次の言い伝えが残っている。宝暦年代のころ(1751年〜1764年)、眼病を患った老婆がいた。病気が治るよう閻魔像に参拝を行ったところ、夢の中に閻魔様が現れ「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言った。その後21日間の祈願を終えたとき、老婆の片目が突然見えるようになった。そして、それ以来、閻魔様の右目は盲目となったのである。老婆は感謝し、自分の好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけた。このことから、源覚寺の閻魔様は「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになり、眼病治癒の閻魔様として人々の信仰を集めている。
■こんにゃく閻魔「源覚寺」の境内
「源覚寺」には、他にもお祀りされているものがあるので紹介する。
こんにゃく閻魔様が祀られ沢山のこんにゃくもお供えされている源覚寺
2021.11.01 19:00
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