長かった2021年のプロ野球シーズンも、いよいよ大詰め。そこで今回は、シーズンの総決算にふさわしく、12球団ごとに「看板となる表」と「あまり目立たない裏」のMVPを『週刊大衆』が選出した。
急遽実施したにもかかわらず、1000通を超える読者アンケートの結果と、OB&担当記者の見解を踏まえながら、独自に、その活躍を称えてみたい。
まずは、パ・リーグから。12球団を見渡しても、いの一番に名の挙がる存在といえば、やはり、この人。
五輪金メダルにも大きく貢献して、破竹の15連勝でチームを四半世紀ぶりのリーグ優勝へと導いたオリックス・山本由伸(23)だ。
「序盤は勝てない試合も続きましたが、東京五輪を契機に覚醒した感がある。後半戦に至っては、まさに無双状態。それだけの投球をしても、本人が“まだまだ”と謙虚なのが、すごいところ」(在阪スポーツ紙オリックス担当記者)
18勝は、2位以下に大差をつけて両リーグトップ。パ・リーグMVPはもちろん、沢村賞の受賞も濃厚。その活躍は、まさに今年の“顔”と言っていい。
「去年まではチーム状態もあって8勝止まり。ですが今季は大好きなジャンクフードを断ち、栄養士を雇うなど、彼の中での意識も変わった。同じ打者には二度と打たせない。そんな気持ちの強さもマウンドでは感じました」(前同)
打者では、そんな山本以上の大ブレイクを見せ、初の本塁打王にも輝いた“ラオウ”こと、杉本裕太郎(30)の貢献が挙げられる。
■惜しくも2位のロッテ、MVPは?
だが、読者からは「チーム再建の功労者は中嶋聡監督(52)」(50代/会社員)などの声も多数寄せられた。当の杉本も「チャンスをくれた人」と、監督への恩義を口にする。
「2軍監督として苦楽を共にした中嶋監督からの“打てなくても俺が責任を取る”という言葉で、杉本の迷いも消えたとか。また、阪神から今季加入した能見篤史兼任コーチも功労者の一人。