誰かと比べることができないもののひとつに、月経時の経血量がある。
自分の経血量が「多い」のか「少ない」のか、正常なのか異常なのかはわからない人が大多数だ。
経血量が多すぎる場合は病気を抱えているリスクがあるが、「自分の経血量が多い」と自覚している人はとても少ない。
今回は、過多月経の症状が伴う病気のひとつである「フォン・ヴィレブランド病」と婦人科を受診するポイントについて、専門家の医師にお話をうかがった。
過多月経の大半が「自分は普通」の認識
10代から40代まであらゆる年代に見られる疾患で、600万人の患者がいると言われている一方、自分の経血量に慣れて異常を見逃している人が多い。
生理の異常イコール婦人科の病気とは限らない
過多月経というと、子宮筋腫や子宮内膜症など婦人科系の病気を考えがちだが、必ずしも婦人科系の病気だとは限らない。そのひとつが、血が止まりにくくなる「血液凝固異常症」。血友病や白血病など血液凝固異常症と呼ばれる病気はいくつかあるが、女性特有の症状が「過多月経」だ。実際に過多月経の女性の13%が「フォン・ヴィレブランド病」だったという報告がある。
フォン・ヴィレブランド病は止血のために重要な役割を果たすフォン・ヴィレブランド因子が欠乏しているか働きが弱いために、血が止まりにくい病気だ。出産や手術の際に初めて診断されることも珍しくなく、未診断患者数は約1万人と推計されている。