昨今、コミュニケーションにおいて「話す」だけでなく「書く」ことを必要とされるシーンが増えている。
例えば、リモートワークによって社内のコミュニケーションがチャットツールに移り変わったことで、文章で仕事の依頼をしたり、指示を出すようになったという人は少なくないだろう。また、SNSなどで情報を発信したり、チャットアプリでコミュニケーションを取ったりすることも珍しくなくなったが、これもテキストがベースだ。
「書く」「話す」いずれも「人に伝える」ことがゴールだ。では、「伝える力」をどのようにして身につけていけばいいのだろうか。
■「書く」「話す」に共通する、伝えるための7STEP『発信力を強化する 「書く」「話す」サイクル』(さわらぎ寛子著、ぱる出版刊)は、「書く」と「話す」をうまく組み合わせ、伝える力をより高めていくためのレッスンが書かれた一冊だ。
本書では「書く」ことを「自分のペースで考え、時間をかけてできること」、「話す」ことを「リアルタイムの反応が求められること」と定義した上で、「書く」「話す」どちらにも共通するポイントを、料理の工程に例えて紹介している。それが下記の7STEPだ。
STEP1 誰にどんな気持ちになって欲しいかを決める
STEP2 何を作るかを決める(テーマを決める)
STEP3 調理方法を決める(話を組み立てる)
STEP4 材料を揃える(素材を集める)
STEP5 食べやすい大きさに切る(言葉・順番を整える)
STEP6 味付けをする(表現を磨く)
STEP7 盛り付けをする(タイトルをつける)
(本書p.40より)
最初のステップは、「誰にどんな気持ちになって欲しいか決める」。
これは今から文章や会話で伝えることを、誰に向かって、何のために書く(話す)のか、そして相手にどんな気持ちになってどんな行動してほしいかを決めるということだ。まずここが定まらないと、伝える内容も定まらないだろう。