お店で代金を払わずに無断で商品を持ち去れば、窃盗罪で罪に問われるだろう。海外では、手荒なまねをした警察官が、逆に罪に問われてしまうことがあるようだ。
アメリカ・コロラド州の大型スーパーで、商品の代金を払わずに立ち去ろうとした認知症の女性を暴行したとして、起訴されていた元警官らの裁判が始まったと海外ニュースサイト『The Denver Post』『Daily Mail』などが3月3日までに報じた。
スーパーで母親に「息子を5700万円で売って」話しかけた49歳女を逮捕 息子の名前も知っていた
報道によると2020年6月26日、同州ラブランド市に住む当時73歳の女性が大型スーパーを訪れたという。女性は、ソーダ、スイーツなど約1600円相当の商品を手に持ち、会計せずにお店を出たそうだ。店員男性が女性に気付いて追いかけ、女性を店内に連れ戻した。しかし、女性はその場を去ろうと抵抗したため、他の店員らが加勢してもみ合いに。このとき店員は、女性の持っていた未会計の商品を奪い返したという。女性は、そのままお店を去っていった模様。店員は警察に通報したそうだ。
すぐに警察が駆け付け、女性を追いかけた。警察は女性に追いつき、「止まれ」と伝えるも、そのまま行こうとしたため、当時26歳の男性警察官Aは女性の手を強く引っ張り、地面に押さえつけ、後ろ手に手錠をかけたそうだ。このとき女性は腕を骨折し、肩を脱臼したという。のちに女性は認知症を患っていることが分かったという。女性は終始、会話が難しく、本人は何が起こったか分かっていない様子だった。女性は6時間拘束された後、釈放されたそうだ。
事件発生から約10カ月後の2021年4月、女性の家族は警察に市民権を侵害されたとして、治療費や慰謝料などを求め、同州警察およびラブランド市を訴えたという。この民事訴訟がメディアに報道され、事件が広く知られるようになった。訴訟を受けて、女性を逮捕したAと、Aのパートナーで警察官の女B(年齢不明)が休職処分になったそうだ。のちに2人はともに、警察職を解雇されたという。検察は、第二級暴行罪でAおよびBを起訴したそうだ。
スーパーで万引きしようとした認知症の女性を逮捕、腕の骨を折るなどした警察官が起訴される
2022.03.15 06:00
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