運命の糸は切れることなくつながっていた。施設に託した2匹の猫と2人の女性の物語
2022.06.30 12:00
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カラパイア
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運命の糸によって結ばれた縁は、思わぬ瞬間にたぐりよせられることがあるようだ。ある女性はガンに侵され、余命1~2年を宣告された。
女性は施設から引き取った2匹の猫を10年間飼っていたのだが、自分の死期が迫っていることから、やさしい飼い主を見つけてもらおうと元の施設に猫たちを託した。
もともとこの猫たちは、事情を抱えたある別の女性が施設に預け、現在の飼い主女性が引き取ったものだった。
2匹の猫たちと2人の女性は運命の糸でつながっていた。猫たちは、最初に施設にもちこんだ女性が再び家族として迎え入れることになったのだ。
・2匹の猫を手放すことを余儀なくされた女性
アメリカ・オレゴン州にある動物飢饉慈善団体『The Pongo Fund(ポンゴ基金)』は、Facebookで、2匹の猫にまつわる2人の女性の話をシェアした。
止むを得ず、2匹の猫を手放さなければならなかったそれぞれの女性は、運命ともいえる縁で繋がっていた。飼い主がペットを手放すという話は美談ではないが、これは悲劇でもない。人生や愛、そして不思議な縁を感じる物語だ。
その女性を仮にAさんとしよう。Aさんは、ボンゴ基金が運営する施設から猫を引き取った。現在12歳となったペニーとルーシーは、10年間Aさんに愛情をもって大切に育てられた。
だが最近になって、Aさんは同施設のスタッフに、早急に2匹の猫たちに新しい飼い主を見つけてあげてほしいと頼んできたという。
Aさんは自分が2匹の猫を手放すことなんて全く考えていなかったが、癌と宣告され、医師から余命1年~2年と告げられる。
自分が先に死んでしまっては猫たちの面倒を見ることができない。