海外の大物政治家殺傷事件・ハイチ大統領殺害から1年、全貌は謎のまま 治安悪化で現在も混乱続く

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 7月8日、安倍晋三元首相が演説中に銃で撃たれ死亡した事件は日本中に衝撃を与えた。世間からは「なぜ平和な日本で…」「日本でこんな事件が起こるなんて」という声も挙がっていたが、とある国では現職の大統領が殺害される事件が起きている。

 約1年前の2021年7月7日、ハイチのジョブネル・モイーズ大統領が自宅に押し入った武装集団に銃殺される事件が起きた。元大統領はその場で死亡。襲撃時には妻も被弾しアメリカ・フロリダ州の病院に搬送されたが、一命を取り留めている。なお、事件当時は複数人のエリート警備隊が大統領宅を保護していたが、犯人らはそれらの警護をすり抜けた。

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 捜査は混乱を極め、事件当日に当局は、実行犯は少なくとも26人いて、うち4人を殺害したと発表したが、翌8日には3人の犯人を殺害と発表。そしてコロンビア人15人とハイチ系アメリカ人2人が逮捕され、残りの犯人8人は逃走中と発表するなど情報が二転三転した。同8日には実行犯複数人が台湾大使館の敷地内に潜伏していることが発覚し、彼らが元大統領暗殺に関与していたかどうかは現在でも不明なものの、不法侵入の疑いで11人が逮捕されている。

 海外ニュースサイト『Al Jazeera』や『rance 24』などは、実行犯の他にも、実行犯と連絡を取り合っていたとして、のちに元上院議員など40人以上が逮捕されたと2022年7月7日に報じている。しかし脅迫などを理由に判事が5人交代する事態となって、事件の裁判はいまだに開始できていないそうだ。また報道によると、アメリカは元大統領誘拐と殺害の計画をした実行犯として3人を2022年5月に起訴し、容疑者はアメリカに引き渡されたそうだ。一方、ハイチはトルコ政府に対し、暗殺に関与したとみられる犯人(一部報道では主導者とされている)の引き渡しを要求していたが、2022年7月、トルコはハイチ側の要求を却下した。こういった背景もあり事件からおよそ1年たつが、元大統領の暗殺の事件の全貌はいまだに明らかになっていない。

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