よく「無くて七癖」なんて言います。癖なんかないように見える人格者でも、七つくらいは癖があるものだと言うことわざ。
筆者のような庶民はもちろんのこと、天下人・徳川家康(とくがわ いえやす)にも癖がありました。
その一つが「親指の爪を噛む」というもの。何かピンチや苛立った時などに噛んでいたそうで、よく時代劇や歴史小説などでそんな描写がなされます。
あとの六つはおいおい探すとして、今回はこちら「親指の爪を噛む癖」について、その元ネタ(出典)を探してみました。
令和5年(2023年)NHK大河ドラマ「どうする家康」でもそんな場面が出てくるか、予習になるかも知れません。
家康が噛んでいたのは……家康が噛み癖について調べたところ、噛んでいたのは爪ではなく指だったようです。
……此君、未だ御弱冠の頃より、味方危き時は、御指を咬せ給へる御癖ありしが、此時も頻に御指を咬み給ひ……
※宮本忍斎『関ヶ原軍記大成』正徳3年(1713年)
【意訳】家康は若い頃から、味方がピンチになると指を噛む癖があるのだが、この時もしきりに指を噛んでいた。
この時というのは慶長5年(1600年)、関ヶ原の合戦。最初は劣勢だったため、何とか逆転できないものかとやきもきしていたのでしょう。
文中に「此時も」とあるので、それまで数々のピンチで指を噛んできたものと思われます。