がんばり過ぎの人が苦しむ「過剰適応」とは?

| 新刊JP
がんばり過ぎの人が苦しむ「過剰適応」とは?(*画像はイメージです)

周囲からの期待になんとか応えたい。
自分が任されたのだから最後までやり遂げなければ。

日々の生活の中で「がんばる」ことが必要なときがある。そして、苦しいけれど、周囲のために、周囲に合わせて、無理をしてしまう。必要以上に責任を負ってしまう。

がんばることは悪いことではない。ただ、がんばりすぎて、心や体に不調が生じてしまうと元も子もない。

■自分より周囲を優先させる人がなってしまう「過剰適応」とは?

『心理カウンセラーが教える「がんばり過ぎて疲れてしまう」がラクになる本』(廣川進、松浦真澄編集、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)では、「がんばり過ぎ」で心身に不調が出てしまう状態を表す概念として「過剰適応」を取り上げている。

過剰適応とは「自分の都合よりも周りを優先させ、無理をしながらもがんばっている」などの意味で用いられる。
過剰適応に苦しむ人の多くは、周囲からの期待や評価を意識し、できる限り完璧に近い形で応えようとするという。さらに、周囲に迷惑や負担をかけまいと気を配り、自分自身に対しても厳しく、「まだまだ努力が足りない」と追い込んでしまうのだ。

本書では、心理カウンセラーや産業医などの複数の専門家によって、過剰適応の解説とその対処法の紹介・提案がなされている。ここでは、なぜ過剰反応が起こるのか、そのメカニズムを少しだけのぞいてみよう。

■どこで私たちは過剰適応になってしまうのか?

過剰対応が起こってしまう要因の一つが人間関係だ。家族、友人、仕事など、私たちは生きる上で人間関係を切り離すことはできない。そのため、至るところに過剰反応が起こる場面があるといえる。

たとえば「親子関係」では、親が子どもに過剰に配慮または干渉したり、逆に無関心や放任のままでいると、どちらも過剰反応しやすい「よい子」を作り出す。

親からの期待は、日常的な親子関係から生まれる自然で無意識な感情が基となっている。そのため、子どもに及ぼす影響について、親も子も無自覚なことが多いという。

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