がんばり過ぎの人が苦しむ「過剰適応」とは? (2/2ページ)
このメカニズムに気づくにくいことが、問題の発見や対応を遅らせがちだと本書は指摘している。
「おとなしくて手のかからない子」や「いい子」が実は、親の期待に沿うように自由な感情を抑えてしまっている「過剰適応の子ども」になっていることもありえるのだ。
また、本書では「日本人の心性」も過剰適応の原因の一つとしてあげている。「礼儀正しい」「マナーを守る」「我慢強い」「自分を表現するのが苦手」などといったものだ。ほかにも「勤勉」「現状容認」「順応」などのキーワードもあげられる。
こうした特徴を持つ日本の労働者は、不当な職場環境においても不本意ながら受け入れてしまい、ストレスをため込んでしまう傾向が見られるという。「仕事だから」「上司が言うから」「前からそうだったから」という理由から改善の主張をするよりも、現状を受け入れてがんばってしまうのだ。
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では、過剰適応からいかに抜け出し、対処をしていけばいいのか。本書では自分へのケアや、過剰適応に働きかけるエクササイズなどを通して、自分を変えていく方法が書かれている。また、部下や家族など周囲の人が過剰適応だった人の場合の対処法も紹介されている。
もし、「人からどう思われているか心配」「何かを犠牲にしても仕事を優先する」といった思考にとらわれているならば、それは過剰適応かもしれない。無理をしていると、いずれ不調が出てくる。そうなる前に本書を参考にしながら、自分を見つめ直してみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)