病院などの医療機関は、患者の命を助けるところだ。
しかしその一方で、医療機関はひとつの企業でもある。
つまり、経営がうまくいかなければ潰れてしまうのだ。
今回は、人命救助と経営を両方考えなえればならない、医療現場の思いについてレポートする。
人命を救いたい医療従事者医療従事者の目標として、人を救うことがあげられる。
救うには、さまざまな治療のパターンがある。
がんになった人を、手術したり薬物療法をおこなったりする。
心筋梗塞になった人を、カテーテル治療する。
珍しい疾患にかかった人を、特別な薬や機械を用いて治療する。
もちろん、治療する際に患者の世話をする看護師、リハビリ、栄養士などの職種も患者を救いたいという思いをもって仕事をする。
治療にはお金がかかる当然だが、患者を治療するにはお金がかかる。
薬代、手術などをする機械代、材料代などだ。
これに医療従事者の人件費もかかる。
中には、医療従事者は患者のために働くのでお金は最低限でよい、という意見を聞いたりする。
しかし医療従事者も同じ人間であり、仕事に対しては正当な報酬が必要だ。
コスト削減せざるを得ない理由実は入院すると、病気の名前によって病院が手に入れる金額が決まっている。