日本の喫茶店の歴史。日本で最初の喫茶店はわずか4年で閉店した!?

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日本の喫茶店の歴史。日本で最初の喫茶店はわずか4年で閉店した!?

みなさんのなかには、喫茶店やカフェめぐりがお好きな方も多いのではないでしょうか。コーヒーなどの飲みものはもちろん、店内のテーブルやイス、カーペットや壁紙などのインテリアのほか、流れる音楽や雰囲気などを楽しみに行く方もいるかもしれません。

そんな喫茶店・カフェ文化ですが、日本にはいつごろ芽生えたものか、みなさんは知っていますか?意外にも古く、また紆余曲折の歴史がありました。

今回の記事では、日本に喫茶店・カフェが誕生した当時の歴史を振り返ります。

日本にコーヒーが伝来したのは江戸時代!?

喫茶店・カフェに欠かせないコーヒーが日本に入ってきたのは、江戸時代・徳川綱吉の時代ごろだったと言われています。しかし、正式にコーヒー豆の輸入が始まったのは1858年(安政5年)に日米修好通商条約が結ばれた後でした。

とは言え、当時コーヒーを飲むことができたのは一部の特権階級の人たちのみ。一般の人々がコーヒーを飲めるようになったのは、それから約30年後のことでした。

日本で最初の喫茶店はわずか4年で閉店

日本で最初にコーヒーが飲める場所として誕生したのが、1888年(明治21年)に東京・上野にオープンした「可否茶館」と言われています(この店が最初と言えるかどうかは諸説あります)。

なお、このお店はサロン的な側面も強く、ビリヤード、トランプ、クリケット、将棋や碁などの娯楽品や国内外の書籍、シャワールームなどもあったとか。しかし、当時の日本の文化には合わず、経営が立ち行かなくなりわずか4年で閉店してしまいます。

銀座に「カフェー」が次々とオープン

「可否茶館」が閉店した後、明治時代末期の繁華街・銀座に次々とカフェーと称する飲食店がオープンしました。主なお店は「カフェー・プランタン」「カフェー・パウリスタ」「カフェー・ライオン」など。

「カフェー・プランタン」は会員制カフェ、「カフェー・パウリスタ」は一般庶民向けのカフェ、「カフェー・ライオン」は現代のメイドカフェのようなものでした。ちなみに、「カフェー・パウリスタ」は一時閉店や移転などの後、現在でも続いているカフェです。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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