「一生懸命だけど結果が出ない人」が知るべき自分の変え方

| 新刊JP
「一生懸命だけど結果が出ない人」が知るべき自分の変え方(*画像はイメージです)

仕事や勉強に一生懸命励む人は多い一方で、「結果」となると誰でも手にできるものではない。もしかしたら、結果の良しあしは「一生懸命さ」とはあまり関係がないか、一生懸命さだけでは足りないか、どちらかだ。

しかし、人は「一生懸命」にしがみつく。懸命に物事に取り組む姿は、それはそれで周囲からの評価の対象になるからである。しかし、結果が出ないのは何かが間違っているからで、その何かをつきとめないことには、その姿勢は身を結ばないのだが、姿勢が評価されているうちはそこに考えがなかなか及ばない。一生懸命はある種の「ぬるま湯」なのである。

■「未完了」をなくせばエネルギーが湧いてくる

『降伏論 「できない自分」を受け入れる』(高森勇旗著、日経BP刊)はこの点を鋭く指摘し、成果の出る努力をするための考え方を教えてくれる。本書によると、いい結果を出すには、自分自身を「いい結果を出せる状態」にしなければならないという。

いい結果を出せる状態とは、自分の中に「未完了」がない状態のこと。たとえば、朝仕事に出かける前に起きたちょっとした夫婦喧嘩や、「今度飲もうよ」といったきり開かれていない飲み会、貸したまま返ってきていないお金…。

普段意識していなくても、これらは心のなかのしこりとなって人からエネルギーや集中力を奪う。「未完了」が多く残っているほど、その足枷は重くなるのである。成果を出すためには、未完了を減らし、自分の心と体を軽くする必要がある。

自分を振り返ってみると、こうした小さな心残りや気がかりが無数にあるはず。これらを減らしていくこと、そして未完了を作らない習慣をつけることで「いい結果を出せる状態」ができていく。

■結果が出ない意思決定を何度繰り返しても結果は出ない

しかし、これだけではまだ足りない。
今の自分を作り上げたのは、日々の膨大な意思決定の結果である。つまり、「いい結果が出ない意思決定」を積み重ねてきたからこそ「いい結果が出ない自分」がいるのである。ならば、自分の意思決定の基準を見直さないことには、いつまでも一生懸命なだけの自分が残ることになる。

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