悪しき伝統?「宿題」に効果はあるのか

| 新刊JP
『小学生30億件の学習データから導かれる 算数日本一のこども30人を生み出した究極の勉強法』(文響社刊)の著者・今木智隆さん

親であれば我が子の学力はどうしても気になるもの。
勉強がすべてではないが、できないよりはできた方がいいのはまちがいない。でも、子どもの学力を伸ばすために親は何ができるのか。

『小学生30億件の学習データから導かれる 算数日本一のこども30人 を生み出した究極の勉強法』(文響社刊)は、全世界でオンライン教育事業を展開する「RISU」が各国の小学生から収集したデータをもとに、子どもの成績を大きくアップさせる学習メソッドや子どもへの親の接し方を解説していく。

今回は著者であり同社の代表取締役社長の今木智隆さんにお話をうかがい、子どもの成績や学力が伸びる勉強法や日本の教育の問題点について語っていただいた。その後編をお届けする。

今木智隆さんインタビュー前編を読む

■宿題は悪しき伝統?その効果のほどは…

――宿題の効能に疑問を呈されているのが印象的でした。宿題は復習であって「新しい学び」がなくても特に問題はないのではないかと考えていたのですが、宿題を廃止できるとしたら代わりにどんなことをするべきだとお考えですか?

今木:小学生のうちは興味あることを調べ学んだりする時間や、読書の時間、身体を動かす時間も必要です。将来受験をするにしても基礎的な体力は必要です。努力してきても当日体調を崩せばそれで台無しになってしまうわけですから。

――「宿題」はその日学校で学んだことの復習として有意義なのではないかと考えていました。今木さんが考える問題点はどんなところにあるのでしょうか。

今木:授業で理解できて、問題も解けているのであれば、さらに家でまたやる必要はないと考えています。それなら自宅ではもっと先の内容を勉強した方がいいでしょう。

逆に授業でわからなかった場合も、理解していない以上宿題として家でやってもやっぱりわからないケースが多いんです。気持ち的にも乗らないですしね。

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