「百人一首」の順番を入れ替えると見える?1000年の壮大な歴史ミステリ

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「百人一首」の順番を入れ替えると見える?1000年の壮大な歴史ミステリ(*画像はイメージです)

日本人ならば誰でもかるた遊びなどで親しんだことがある「小倉百人一首」。
何首か知っている和歌があるかもしれないし、競技かるたをやっている人であれば全首暗記している人もいるはずだ。

自然の美しさを詠んだものもあれば、恋の切なさや苦しさを詠んだものもある。1首目から読むとさまざまな和歌がちりばめられている印象を持つ百人一首だが、「実は本来あるべき別の順序があったのではないか」とするのが『秘められた真序小倉百人一首 1000年の歴史ミステリー これこそ真の小倉百人一首か?』(野田功著、幻冬舎刊)だ。

■小倉百人一首は一つの壮大な叙事詩である

テーマや表現、そして口に出して読んだ時の語感から、百人一首はいくつかのグループに分けることができる。すべての和歌を丹念に検討し、順序を入れ替えた著者の野田さんは、小倉百人一首を「一つの壮大な100行詩」だと結論づけた。

野田さんによると、100首を大別すると、遠島にある天皇を想う60首と、式子内親王へのかなわぬ恋心が秘められた40首に分けられるという。野田さんは前者を小倉百人一首の「第一部」、後者を「第二部」と位置付けた。

そして「第一部」は、「やまとの国の自然や風物を描いたもの」、「やまとの自然から浮かんだ思いを詠んだもの」、「遠島の天皇への思慕を詠んだもの」と3つの章に大別される。「第二部」は「恋の始まりとその行く末を詠んだもの」と「しのぶ恋、かなわぬ恋を詠んだもの」の2つの章に分けられる。こうして、100首を整理し、並べ替えると驚くべき規則性と叙事詩性が立ち現れてくるという。

たとえば、小倉百人一首の最初の4首は・秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(天智天皇)
・春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山(持統天皇)
・あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む(柿本人麻呂)
・田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ(山部赤人)

となっている。

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