誰かに気持ちを伝えたり、人から意見を求められた時にすぐに的確な表現を探し出したり、相手が理解しやすいように話したり…。
気持ちや物事を言語化する能力を磨くことのメリットは計り知れない。どんなにすごいことを考えていても言葉にできなければ相手と共有することはできないし、正確に気持ちを伝えることができなければ、誤解を招きやすくなってしまうからだ。
だから、多くの人はこの能力を磨こうと、本を読んだり、文章を書いたりするが、言語化能力を高めるためには不可欠なステップがある。
・「語彙力」を伸ばす…言語化するための「道具」を増やす
・「具体化力」を鍛える…伝えたいことの解像度を高める
・「伝達力」を磨く…相手の立場に立った伝え方を身に着ける
これらのどれが欠けても言語化能力は上がらない。すべてが言語化能力の構成要素なのだ。
■語彙力は本を読むだけでは身につかない『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(山口拓朗著、ダイヤモンド社刊)はこの3つの要素を総合的に高める方法を指南する。
たとえば語彙力アップの場合、本など活字を追うことでたくさんの言葉を目にすることができるが、「知っている言葉=使える言葉」とは限らない。使えて始めて「語彙力」と呼べると考えると、本を読むだけでは語彙力は上がらない。
■細かく伝えるだけではダメ!具体化能力の本質とは「具体化力」も、単に伝えたいことを、細かく、多くの言葉を弄して話したり書いたりすることではない。ただ細かく伝えるだけでは、相手はあなたの話の何が核心なのかがわからないだろう。話は具体的かつ、強弱をつけて伝える必要があるのだ。
そのためには、話してであるあなた自身が、伝えたい物事について完璧に知っている必要がある。その意味では「具体化力」とは「理解力」なのである。
■伝達力は「思いやり力」である「具体化力」が話して自身の理解力なのだとしたら、「伝達力」は「思いやり力」ともいえるものだ。