勝海舟の提案
【前編】では、幕末期に明け渡された江戸城と、水戸藩に移された徳川慶喜について、幕府側の人々は「いずれ戻ってくる」と考えていたことを説明しました。
そして、それを見越して当時の大総督府に江戸城の返還を具申したのが、かの勝海舟です。
当時の江戸は治安が悪化しており、新政府から旧幕臣らが江戸の警備を委任されていました。そのタイミングを、勝はチャンスと捉えたのです。「いっそ江戸城と将軍を元に戻せば、治安も回復するんじゃない?」というわけです。
さてしかし、この提案は最終的には黙殺に近い形で処理されてしまいます。
水面下で進む決定事項もともと、勝海舟の提案に対する総督府の反応は、決して悪いものではありませんでした。