月にうっすら大気がある理由。隕石の衝突が関与していた

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月にうっすら大気がある理由。隕石の衝突が関与していた

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 意外かもしれないが、じつは月にも薄い大気がある。それは地球のものとはかなり違い、まるで幽霊のように希薄だ。

 『Science Advances』(2024年8月2日付)に掲載された新たな研究によると、このいわゆる「外気圏(エクソスフィア)」はほとんど隕石の衝突によって維持されているそうだ。

 隕石が衝突したエネルギーで月面が蒸発し、それがまばらな原子がただよう大気を作り出しているという。 

・隕石の衝突が月に大気をもたらしていた
 隕石の衝突で表面が蒸発することを「衝突蒸発( impact vaporization)」という。

 それによって舞い上がった原子の一部は宇宙へと逃げていくが、大半は月にとどまって、薄く希薄な大気を形成する。

 舞い上がった原子はやがて月面に落ちようとするが、次なる隕石が落下することで、またも舞い上げられる。

 月は45億年前に誕生して以来、絶えず隕石の衝突にさらされてきた。

 その結果、月の大気にその成分である原子が補充され続け、弱々しいながらもきちんと安定することができたようだ。

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photo by Pixabay・わずかながら太陽風の影響も
 隕石だけでなく、太陽風もまた月の大気を支えている。それは太陽風に含まれる荷電粒子が月面の原子をパチパチ弾けさせる作用(イオン・スパッタリング)によるものだ。
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