治安悪化と無宿の増加
本稿では、長谷川平蔵が設立した人足寄場について前編・後編に分けて説明します。
『鬼平犯科帳』で有名な、火付盗賊改の長官でもある長谷川平蔵。
大河『べらぼう』にも登場、放蕩息子・長谷川平蔵はどう出世した?鬼の平蔵 誕生秘話【前編】彼の大きな業績の1つが、人足寄場を設置したことです。
人足寄場はいわば昔の刑務所で、軽犯罪人や無宿を収容して自立支援を行うものでした(ちなみに無宿とは「宗門人別改帳」から除籍された人のことで、現在のホームレスとは意味合いが異なる存在です)。
人足寄場は通称で、正式には加役方人足寄場といいました。
江戸時代の治安対策としてこの施設は設置されましたが、単なる刑務所ではなく、犯罪者の更生を目指した、世界的にも画期的な試みだったのです。