足利義満の登場
源頼朝が鎌倉幕府を開き、武家政権が成立すると、政治や軍事の実権は幕府が握りました。結果、朝廷や天皇の権威は弱体化し、その傾向は室町時代に入ると著しくなります。
その動きの中心となったのが足利義満です。
彼は室町幕府第3代将軍で、初代将軍・尊氏の孫で、京都・鹿苑寺の金閣を造営した将軍としても知られていますね。
金閣のような建物を造ったのだから、彼は権力闘争とは縁のない文化人だというイメージを抱いている人もいるかも知れません。
しかし全然そんなことはなく、彼の正体は権謀術数に長けた人物で、あろうことか皇位を奪おうとしたといわれています。
今回は彼のそんな皇位簒奪の野望と、天皇の権威とのせめぎ合いについて前編・後編に分けて見ていきましょう。