日銭でも酒が飲めるぞ
【前編】では、現代に通じる晩酌などの「酒文化」が江戸時代に花開いたことを説明しました。
【後編】では、発掘された遺物の「とっくり」の分析内容や、学者の考察を見ていきましょう。
18世紀後半の明和~天明の頃に庶民も食を楽しむゆとりができ、日常の晩酌習慣などが発達したという学説を前編で紹介しましたが、その後時代を経るにつれ、遺跡からの「とっくり」の出土量は増加していきます。
その増加の割合といったら、酒の消費量の増加を上回る程のものでした。
興味深いのは、1升(10合)、5合、2合半の3種類の大きさの中で、最も小さいとっくりの割合が増えていったことです。もともと2合半だった小さいとっくりは、3合入るサイズに変化したのです。