坂本龍馬といえば、倒幕の志士として名を馳せた人物です。けれど、刀や策ばかりが彼のすべてではありません。ひとりの男として、家族を持ち、誰かと肩を並べて生きた――そんな側面が、彼の人生にも確かにありました。
※関連記事:
1866年の春。京都の旅籠「寺田屋」で、龍馬は幕府の捕り方に襲われました。風呂に入っていたお龍が気づき、裸のまま階段を駆け上がって、龍馬に危険を知らせたと伝えられています。騒ぎの中、どうにか逃げのびたふたりは、薩摩藩邸に身を寄せることとなります。
深手を負った龍馬には、療養が必要でした。
西郷隆盛が、薩摩の霧島で湯治をすることをすすめます。人目を避け、静かに過ごすにはうってつけの土地――そうして、ふたりの旅が始まりました。