― 元ロックマン作曲家・64歳「おかんP」現象が問う、SNS時代の才能発見の構造 1991年にカプコンを退社し、フリーのサウンドクリエイターとして活動から地上波番組出演まで、中高年クリエイター再生の可能性【本件のポイント】元カプコン所属・ロックマン3作曲家の藤田晴美氏(64歳)がSNSで総フォロワー35万人を獲得アカウント開設から1年7カ月で累計再生1億回超、地上波2番組に出演バズる前はフリーのサウンドクリエイターや障がい者施設で音楽療法プログラムを携わってこられました。大阪・豊中の株式会社Cloud Illusionが運用を担当、「関西のおばちゃん」という見せ方で中高年の才能を再発見。SNS時代における「埋もれた才能の掘り起こし」の事例として、メディア・広告業界から注目されている。
労働政策研究・研修機構の調査によれば、60歳以上の就業者は増加傾向にあるものの、クリエイティブ職種で過去の経験を活かせている高齢者は極めて少ない。多くのベテラン専門職が、技能は持ちながらも世の中との接点を失い、単価の低い仕事や異業種のパート勤務に移行している現実がある。
大阪・豊中の株式会社Cloud Illusionが2024年8月に開設したSNSアカウント 「おかんP」 は、元カプコン所属でロックマン3の作曲を手がけた藤田晴美氏(64歳)を主人公とし、わずか1年でInstagram・TikTok・YouTube合計35万フォロワー、累計再生1億回超を記録。芸人がボケの題材に使うほどのミーム的広がりを見せ、地上波テレビ2番組への出演、国内外メディアからの取材オファー5件を獲得している。
背景 ― 見えていなかった才能
バズる前の現実
藤田晴美氏はカプコンを退社後、フリーのサウンドクリエイターや障がい者施設で音楽療法プログラムを携わってこられましたが名前が表に出ることはほとんどなかった。
「業界内では名前が残っていても、一般の人には届かなかった。