メールやチャットが主流になり、以前より“声を使わない働き方”が当たり前になった。便利になった一方で、呼吸が浅くなる、対面でうまく伝わらない、ストレスをうまく外に出せない――そんな不調を感じている人も少なくない。
こうした現代人ならではの悩みを、「声」からのアプローチで解決へと導く専門家がいる。そこで今回は、声の力で心身と仕事のパフォーマンスを整える独自メソッドを展開する、Rainbow Voice株式会社代表の金丸明日香さんに話を聞いた。
金丸さんが展開するのは、単なる発声や歌唱指導ではなく、“声・呼吸・身体・脳・メンタルを統合的に整えるプログラム”だ。ハリウッドでマイケル・ジャクソンのボイストレーナーに師事した経験と、シンガーとしての実体験をもとに、発声を「全身を使った能動的なメンタルケア」として体系化してきたという。発声や歌唱は、呼吸・筋肉・神経・感情を同時に動かす全身的な運動であり、自律神経のバランスやストレスケア、集中力やコミュニケーションの質の向上にもつながる可能性があると金丸さんは語る。
金丸さんが今、社会課題として強く意識しているのが、従業員の休職や離職だ。チャットやメール中心の働き方では、呼吸が浅くなり、声帯を使う機会が減り、ストレスを外に出しにくい状態が生まれやすいという。そこで注目しているのが、「声を使ったコンディショニング」。呼吸と発声を整えることで、自律神経、免疫力、ホルモンバランスに働きかけ、心身の状態を整えることが期待されるとしている。さらに、舌や口腔を積極的に動かす発声トレーニングは、脳への刺激となり、認知機能の活性化やメンタルの安定にもつながる可能性があるという。
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