「明治・大正・昭和・平成。4つの時代のトンネルが並ぶ珍しい風景をご存じですか?」
そんな呟きと共に投稿された風景が、X上で注目されている。
2026年7月29日、国土交通省北海道開発局小樽開発建設部(以下、小樽開発建設部)の公式Xアカウント(@mlit_hkd_ot)が投稿したのは、国道229号にある武威トンネル付近(積丹町)の写真だ。
写真右側には、矢印で「平成」と注釈が付けられたトンネルが確認できる。
そこから海側へと視線をずらしていくと......本当だ。他にもいくつか、かつてトンネルだったと思しき痕跡がある。
同じ場所で違う時代に活躍したトンネルたちがこうも一遍に見られるスポットなんて、たしかに珍しいかも。
Jタウンネット記者は30日、この〝4世代トンネル〟について、小樽開発建設部に話を聞いた。
内陸側にずれていってる取材に応じた小樽開発建設部次長(河川・道路担当)の佐々木博一さんは、武威トンネルの歴史について解説してくれた。
まず、一番海側にある「明治武威隧道」が開通したのは、1889(明治22)年。人が通れる最小限の大きさ、かつ手掘りのため、隧道延長を短くする目的で岬の先端側に掘られたと考えられているという。
その後、1921(大正10)年に開通したのが「大正武威隧道」だ。
「物資の輸送には馬車が使われるようになり、これまでの明治武威の大きさでは通ることができなくなった。また、波の影響も受けることがあったと思われ、これらの理由によって内陸側に掘られたと考えられます」(佐々木さん)
さらに時代は下り1965(昭和40)年。高度経済成長や、自動車社会への移行、自動車の大型化などの理由によって、「昭和武威隧道」が建設された。