黄泉(よみ)の国への入口 「黄泉比良坂(よもつひらさか)」。古事記に、「あの世とこの世の境にある場所」として登場する「黄泉比良坂」である。
そこへの行き方を示した看板が、いまX上で話題となっている。
場所は、島根県の松江市東出雲町の国道9号線近く。ご丁寧に、「直進300メートル先」と案内されている。
Xにはこんな声が寄せられている。
「黄泉ってそんなに近かったんだなぁ」「いつか皆行けるんだし、急がなくとも」「普通に車止められるし観光客も多い」「ちょっと黄泉比良坂いってくるわ 『はーいお昼には帰ってくる? 向こうの御飯食べちゃ駄目よ?あと』 わかってるよ 後ろ振り返らないから」
Xにはさまざまな反応が飛び交っている。
多くの人々が引き寄せられた「黄泉比良坂」とはいったいどんな場所なのか?
イザナキとイザナミ、永遠の別れ「黄泉比良坂」については、「古事記」にどのように記されているか、知っておく方が良いかもしれない。
日本の神話は、天の高天原の神々が、イザナキ神とイザナミ神の男女二神に、国づくりを任せたことから始まる。イザナキとイザナミという男女二神が主役となる、「国生み」ストーリーが展開されるのだ。
天の沼矛(ぬほこ)を授けられたイザナキとイザナミは、天の浮橋という空に浮かんだ橋に立ち、沼矛を下ろしてかきまわし、引き上げると、その矛からしたたり落ちた潮が島になった。その後、紆余曲折を経て、やがて淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡と生み、ついに本州を生む。この八つの島が、大八島国と呼ばれる。
国を生み終えたイザナキとイザナミは、さらに石の神、土の神、海の神、風の神、山の神、穀物の神と、さまざまな神々を生むが、火の神を生んだことが原因で、イザナミは命を落とす。黄泉の国へと旅立ってしまった。
そこから先は、島根県観光連盟のサイト「しまね観光ナビ」に、次のように解説されている。
「イザナギ命が先立った最愛の妻イザナミ命を慕い、黄泉比良坂を通って黄泉の国を訪ねて行きます。