『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を暇なので、まじめに解説[その4]

| あにぶ
クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2002

その1、その2、その3、に引き続き、『 クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 』を真面目に解説します。

■合戦開始。

高虎が軍配を差し向けることにより、力攻めでの城攻めが開始された。

高虎の意思を汲み、ほら貝を吹く。

この時代、大軍勢を操るためにはほら貝や釣鐘、太鼓のような大きな音の出るものが必要になってくる。

ほら貝で進軍開始、釣鐘を叩くことで攻撃開始の合図にしているのだろう。
大蔵家は遠くから、鉄砲を一斉射撃している。これを脅しと看破し、兵士達の動揺を払拭している点から考え、かなりの戦上手だ。

■鉄砲の撃ちあい。

鉄砲の利点とは、遠い場所から相手を殺傷することができる点があるだろう。しかし、当時の鉄砲の射程は短く、命中率も低い。鉄砲の名手でも7割的に当たるかどうかである。

確実に当てるにはよく引き付けてから、撃つしかない。そして、当時の銃は連射をすることができない。

そこで考えられた方法として、防ぎ矢である。弾込めの最中に矢を射ち防御をする。織田信長が鉄砲を大量に使用して武田家に痛手を与える長篠の戦いは天正3年の出来事。つまり、しんのすけたちの合戦が起きた翌年の出来事である。

鉄砲の撃ちあいのさなか大蔵家は、柵を壊し空堀を越えて春日城の城壁へとりつく。

こうなってしまっては、鉄砲や矢から槍の出番である。

■一番のりと一番槍

さて、初めて城内に踏み込んだ佐久間権兵衛が一番のりをして高らかに宣言をした。この時代の手柄の1つに一番のりと一番槍がある。ここで、佐久間権兵衛がその功名を得ている。又場衛の首をとれば、一番槍となっていた。

ちなみに、戦目付というのがおり、佐久間権兵衛の手柄はきちんと記録にのるので、本国に残してきた家族には恩賞がきちんと支払われます。

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