「美味しんぼ」と言えば、東西新聞文化部社員、山岡士郎と栗田ゆう子を主人公に、食をテーマとして毎回様々なストーリーが展開されるグルメ漫画。
実は作中には様々な実在するお店も紹介されており、グルメファンとしては見逃せない漫画のひとつとなっている。
今回はその美味しんぼの80巻に、実際に登場する親父さんが腕を振るうウナギの銘店をご紹介したい。お店の名前は「味治(みはる)」
もともとは、中野のうなぎ串焼き「川二郎」の店主として、美味しんぼ第80巻に登場していた親父さん。
串焼きだけではなく、おいしいうな重、うな丼を出すお店を開きたいと考え、川二郎を甥っ子に譲り、約5年前にオープンさせたのが「味治(みはる)」だ。
こちらではまず、「ひととおり」というウナギ串のメドレーを頂戴したい。残念ながら訪問した時には、エリというウナギの頭の部分がすでに売り切れであった。
そのため、スダチ醤油でいただく白焼きの短冊にキモ、そしてゴボウを間にはさんで焼き上げられた八幡焼き、そしてタレの短冊焼の4種を頂戴した。
タレでしっかりと味わい深くなった短冊焼は甘く、そしてどこまでもコクを感じさせる味わい。そして苦みの利いたキモはしっとりとした妖艶なうまみを感じさせてくれる。最後にいただいた八幡焼きはウナギの味わいとゴボウの野趣あふれる味わいがベストマッチ。
職人の技で焼き上げられたウナギの串のメドレーは起承転結すら感じさせるほどのメリハリを感じるうまさ。また蒸す工程がないためか、ウナギの身のハリを非常に力強く感じることができる。
最後に仕上げで蒲焼きをいただく事にする。