「墓を買う奴なんて、バカだよ。」げっ、なんという罰当たりことを。衝撃なこの発言主は、某造園業者のおじさんです。職業柄、お寺や墓地関連の仕事も随分こなしてきたというこの男性、いったいどういうこと?詳しく聞いてみました。
■この先どこに移り住んでいくかわからないのに軽い気持ちでお墓は買えない
子供の頃にこの地に移り住んでからもう数十年、産まれた土地には既に近親者もなく、お墓も無くなっているそうです。
じゃあご両親の遺骨なんかは、どうされたんですしょうか?
それは、彼のお兄さんが持って東京に住んでいるそうです。で、お兄さんがその遺骨を納めて、将来的に自分も入るためのお墓を最近買ったそうで。普通の話のようですが?
「だから兄貴はバカなんだよ。」
いやいやそんな。でも、なんで?
曰く、親の地元でお墓もあった出生地を離れて以来、距離的な事情からお墓参りにはろくに行けなかったそうです。やがてお兄さんは東京に出て就職、ご両親も亡くなり、親戚達との付き合いも徐々になくなり―。
「だから墓は寺に返しちゃったんだよ。墓なんかあったって、誰も行かなくなりゃしょうがねえだろ。」
なるほど。そういうことですか。それにさ、と彼は続けました。自分の子供やお兄さんの子供だって、その先の子孫だって将来どこに移り住んでいくかわからない。別にお墓のある土地に縛られなくたっていい。うーん、一理あるなあ。
■ポータブルなお墓!
でもあなたが亡くなった後、お子さんは遺骨をどうするんですか?ずっと持っていて、子孫に受け継いでいくわけにはいかないでしょ?
「そんなもん、庭にでも撒いちまえばいいんだよ。それでよ…」と、ここからが本題とばかりに彼は身を乗り出してきました。
「身内が誰か死んだら、骨をちょっとだけ取って、何だっていいから小さな箱にでも入れとくんだよ。誰か死ぬ度に同じ箱にちょっとずつ入れて、それを子供が受け継いでいきゃいいのさ。どこにでも持ち運び可能な、ポータブルの墓だよ、ハッハッハッ。」
ポータブル。正直、目から鱗が2、3枚落ちたような気分でした。おじさんは更に続けます。
墓地墓石関係者が語る「お墓不要論」を大公開!
2014.12.13 19:00
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