「干す」という行為は、人類が産み出した1つの奇跡と言ってもいい調理法ではないだろうか。
「干す」という行為によって、食材のもつウマミはさらに凝縮され、その上、日持ちが良くなることによって、それらの食材は「旅」をし、様々な場所で様々な料理となり、独自の進化を遂げてきた。
昆布やカツオ、シイタケなどは日本料理でも非常に多用され、フカヒレやアワビ、ホタテなどは中国では「乾貨」と呼ばれ、古くから珍重されてきた。
今回は、数多ある食材の中でも日本人が愛して止まない「エビ」を干したもの、つまり「干しエビ」を使った絶品の冷麺をご紹介したい。
その冷麺を出すお店は、東京は西荻窪にある「喬家柵(ジョカサア)」。
・ニシオギにひっそりと佇む名店
こちらのお店、西荻窪駅から歩いて5分程度はなれた、閑静な住宅街の中にあるお店。それゆえお客は地元の人が大多数を占める、地元の方に非常に人気のある中華料理店だ。
・期間限定の葱冷麺
こちらの中華料理店、様々な料理がオススメなのだが、これからの暑い時期にもっともオススメしたいのが、今回ご紹介する葱冷麺だ。4月から11月の限定メニューのため、4月にならないと食べる事ができない。
・見た目は驚くほどシンプル
葱冷麺は非常にシンプル。タレがうすくひかれた白い皿の上には、何も味付けしていない麺、そして麺の上に、干しエビとネギしか乗っていないように見える。たったこれだけ?と思ってしまうかもしれないが、食べ進めていくと、このシンプルな料理に、非常に力強いウマミが詰まっている事に気がつく。