考古学や天文学の常識は、やみくもに信じないほうがいい。研究が進むと簡単に変わるからだ。NASAが、“宇宙でもっとも明るく光り輝く銀河”を発見したと発表した。しかし、この発見は、それだけで終わるものではないようだ。NASAのウェブサイトではこの発見によって新たに出てきた謎が解説されている。
■ この銀河にはブラックホールがあるらしい
NASAが運用しているWISE(広域赤外線探査衛星)が、太陽の300兆倍以上の明るさで輝いている銀河を発見したという。これは、いままでのところ最も明るく光っている銀河で、WISEによって発見された新しい種類の天体『ELIRGs(extremely luminous infrared galaxies=極端に明るい赤外線天体)』に分類される。
「このまばゆい光は、この銀河のブラックホールからの噴出によって出てきているものかもしれません」と、この論文の筆頭執筆者であるNASAのジェット推進研究所のChao-Wei Tsai氏はいっている。
この『WISE J224607.57-052635.0』と名づけられた明るい銀河には、巨大なブラックホールがあり、そのブラックホールがガスやその他の物質を強力に吸い込むために何百万度もの高温になり、高いエネルギーを持った可視光線や紫外線、X線を出しているのかもしれない。
そして、その光線が周囲のチリに当たることで、チリを温め、赤外線を放出させているのではないかという。
■ 巨大すぎるブラックホールの謎
銀河の核に巨大なブラックホールがあることは珍しくない。しかし、宇宙のこれほど後方で、このような大きいものを見つけるのは珍しい。というのは、この銀河からの光は125億年かけて飛んで来ているので、天文学者が観察しているのは125億年前の状態である。それなのに、ブラックホールはすでに、太陽の数十億倍もの質量になっている。
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