仕事や勉強は、常にベストな状態で始められるとは限らない。どうしてもやる気が出なかったり、集中できないときがある。
故相田みつお氏ではないが、「にんげんだもの」と言いたい。
だからといって、「気が乗らないなぁ」とぐずっているわけにはいかない。仕事には納期があるし、勉強だって、資格試験の目標があるだろう。
そこで、我々は、様々な儀式を持っている。まずはコーヒーを淹れたり、タバコを吸ったり、腹式呼吸といったマニアックな行為をおこなうかもしれない。
あるいはスポーツ選手のように、「俺は天才だ、俺ならできる」などと自己暗示のための呪文を唱えているかもしれない。
しかし、嫌なことがあったばかりだったり、プレッシャーにめげそうになっているときは、これらの儀式ではどうにもならないかもしれない。
……にんげんだもの。
しかし、強制的にやる気モードにさせてくれるウェアラブルデバイスがあったらどうだろう。
正直、筆者は欲しい。
それが、『Thync』というウェアラブルデバイスだ。
■ 電子信号で脳をやる気モードにできる?
『Thync』は超音波や微量な電流によって装着者の気分や集中力を改善するというヘッドハンドだ。
なにしろ儀式を経ずとも、いきなり脳の神経経路に信号を送り、気分をコントロールできるという。
リラックスさせることもできるし、活発にすることもできる。とにかく人をポジティブに、元気にしてくれるらしい。
開発チームには、神経科学の研究者であるアリゾナ州立大学のJamie Tyler氏やハーバード大学のSumon Pal氏らが参加している。
開発は、1,300万ドルの投資資金が集められて進められた。
『Thync』を装着した人の多くは、15分から20分ほどで効果を実感できるようだ。
『Thync』には首の後ろや額に触れる部分に特殊なパッドが使用されている。ここから脳に信号を送るのだ。