だれにでも必要なわけじゃない。しかし、必要なひとにとっては圧倒的な違いを生みだすことだろう。デンマークのPHASE ONE社が、デジタル中判カメラ『XF』を発表した。
■ イメージセンサーの大きさによる魅力
フィルム時代、写真の主役は35mmフィルムだった。現在のデジカメでは、デジタル一眼レフの上級機がその35mmフィルムと同じサイズのイメージセンサーを持つ。それ以外のデジタル一眼レフでは、ワンサイズ小さいAPSサイズのイメージセンサーが主流だ。コンデジになるとイメージセンサーはもっと小さくなる。
携帯電話などにカメラが簡単に搭載できるようになったのは、フィルム時代のようなサイズの制約がなくなったという点も大きい。しかし、簡単に想像できると思うが、イメージセンサーが大きいほうが画質は絶対的にいい。
イメージセンサーのサイズあたりの解像度が同じであれば、イメージセンサーそのもののサイズが大きいほうが、写真全体のピクセル数は多くなる。よりきめ細かい画像が得られるわけだ。
さらにレンズとの関係もある。レンズにも解像度の限界があるため、小さいイメージセンサーであるていど以上画素数を増やしても画質は向上しない。しかし、イメージセンサーが大きければ同じ画素数でもレンズの解像度を生かすことができ、画質はより優れたものになる。
それはフィルム時代も同じで、35mmよりも大きい中判や大判というカメラが存在し、プロや一部のハイアマチュアが使っていた。卒業アルバムの集合写真の撮影のときに大型のカメラが使われていたことをおぼえているひとも多いかもしれない。大きく引き延ばしても精細な画像が得られるのだ。
そしてデジタルカメラにもその中判サイズのイメージセンサーを搭載したものがある。今回発表された『XF』もそういったモデルだ。