【新宿駅痴漢冤罪事件】裁判で明らかになりつつある新宿署への疑問

【新宿駅痴漢冤罪事件】裁判で明らかになりつつある新宿署への疑問

 5月20日は進行協議が行われた。

 この事件をめぐっては、110番通報記録では「人違い」となっており、被害者とされる女性も「被害届を出さない」という上申書まで書いていた。信助さんの死後の14日、法的根拠のない「特命捜査本部」が設置された。生活安全課と刑事課12人での合同捜査だ。人違いとなっていたにもかかわらず、被害女性らの証言と実況見分で、11年1月29日、信助さんを東京都迷惑防止条例違反で書類送検した。その後、本人死亡のため、不起訴となっている。

 その間、副署長(当時)に尚美さんが会いに行ったときに、「人違いで終わっていた」との説明があった。つまり、信助さんの痴漢容疑は晴れていると説明したのだ。その際、生活安全課長(当時)も立ち会っている。ただし、特命捜査本部のトップだった、警部補は前回の証人尋問で、副署長の尚美さんへの対応を「わからない」と証言していた。

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原告側代理人 原告が副署長を訪ねたとき、副署長「やったのか、やっていないのか。痴漢と特定できないと認定した」と話していたが。

警部補 はい

原告側代理人 結論が出ている言い回しになっている。このときこういう結果が出ていた?

警部補 この時点では私にはわかりません。

原告側代理人 痴漢容疑があったかどうかが重要。(副署長は)主任であるあなたに原田さんへの説明を相談しているか?

警部補 記憶にない。この時点では痴漢と断定していない。捜査をしている途中だった。なぜ副署長が言っているのかはわからない。

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 原告側はこれについて「明らかに背信行為。嘘をついていた」として、副署長と生活安全課長を新たに証人申請をすることにした。そのため、遅れている所長への証人尋問と合わせて、原告側が申請した証人は、原告本人と警察関連3人、計4人となった。

 また、JR新宿駅構内で、信助さんが女性とその友人の男性2人とトラブルになった映像があるが、刑事課では見ていないと、警部補は証言していた。また目撃者探しもしていない。

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