ファイル共有アプリ 『写真袋』 のあいことば(パスワード) が他人にバレ、そこに保存してあった歴代彼女やセフレとのハメ撮り写真や動画がネット上にばら撒かれるという、お約束的な祭りが起きた。
本来ならば、勝手にパスワードを突破されてプライベートなデータを拡散された被害者に同情が集まるはずなのだが、今回の件で被害に遭ったのはいわゆる "ヤリチン男" であり、祭りに乗りたがるネット民の 「いいぞもっとやれ」によって職場にまで通達が回る事態に。さらには彼にヤラれた女性の個人情報まで掘り起こされ、この女性が恋人を裏切って浮気をしていた事が発覚し、火に油がドバドバ注ぎ込まれる結果になってしまった。
さて、この一件には様々な問題点が潜んでいる。以下に特に重大と思われる部分をまとめてみよう。
(1) なぜセックス中に写真や動画を撮りたがるのか
(2) なぜ公に出来ない情報(データ)をネット上にアップしてしまうのか
(3) なぜ他人がかけたパスワードを勝手に突破しようとするのか
(4) なぜ迂闊に他人の個人情報を言い触らすのか
(5) なぜ祭りの最中に被害者の情報をコピペ拡散するのか
それぞれ細かくツッコミを入れる気も起こらないほど初歩的なポイントばかりなのだが、上の5項目が何かと言うと、危険を回避するための要点であり、また「何かしらの法律に触れる可能性のある部分」でもある。
まず (1) と (2) について、今の日本には『私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律』いわゆる『リベンジポルノ防止法』がある。リベンジポルノと言ってしまうから、恋人ないしは元恋人による嫌がらせのイメージがあるが、実際に法律を読んでみると、データをばら撒いた人間ならばどのような立ち位置であっても適用される内容になっている。
※参考リンク(総務省行政管理局運営 e-Govより)
今回の流出事件が、別れた腹いせにヤリチン男がひとりでヤラかしたものであったならば話はシンプルだったのだが、ややこしいのが (1) と (2) をヤリチン男が、(3)~(5)をそれぞれ別の人間がやっている点である。