【赤裸々画像】写真交換アプリ「写真袋」流出騒動の被害者と情報拡散者の無知ぶりを嘆く (2/3ページ)

東京ブレイキングニュース

したがって、リベンジポルノ防止法が適用されるケースを考えてみると、被害女性がヤリチン男を訴えでもしない限り難しいだろう(司法の判断次第では、他の法の解釈と組み合わせて4と5を行った人間に適応される可能性があるかもしれない)。

 また、男はファイル共有アプリにデータをアップしたマヌケではあるが、一応はパスワードをかけていた。よって不特定多数に無修正動画を撒いた事にはならないので、わいせつ物陳列罪などの線は薄い。となると、次に問題になるのは (3) のパスワードを解析・突破・拡散した人間に対する処置である。これは不正アクセス防止法の「他人の識別符号を不正に取得する行為の禁止」や「不正アクセス行為を助長する行為の禁止」など、完全にアウトなので話は簡単そうだ。写真袋というアプリは、パスワードを第三者に教える事で、中のデータを共有できる事がウリではあるが、だからといって見ず知らずのアカウントのパスワードを解析し、中身をばら撒いて良い訳がない。そうした行為は営業妨害以外の何物でもないのだから、これについては流出事件の当事者以外に、アプリ運営者からの訴訟という可能性もある。

 このように、問題点を個別に見ていけば、どの箇所がどういった法に反していて、どういう対応策があるか導き出す事はさほど難しくない。今はネット上のトラブルに対して、司法が既存の法律を上手に組み合わせてそれ相応の結論を出してくれるようになって来ている。よって、祭り大好きな野次馬が考える「自分は○○をしただけだから安全」という幼稚な言い訳は通じ難い。なんせ違法なエロ動画などへのリンク(URL) をコピペしただけでも「お前がデータをアップしたも同然だ」と裁かれる時代なのだ。

※参考記事

 これは去年寄稿した記事だが、名誉毀損やわいせつ動画の陳列など、URLなどをコピペしただけでも "正犯" と見る判断が下されている。未だにこれを理解出来ていない人間が多いのだが、安易に祭りに乗ると酷い目に遭う時代になっているのだと自覚すべきだろう。

 とはいえ、今回被害者の立場にある男女は、双方に等しく負い目があり、同情され難いミスも多い。また職場も本名も何もかも拡散されてしまったのだから、独力で誰がどの情報を拡散したといった細かい追求をしている暇もないだろう。

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