仕事で成功している人、好きな人と幸せな家庭を築いている人。両者が共通してもっている能力って“表現力”だと思いませんか?
“表現力”というと、芸術や文学などに秀でた人の特別な能力という印象を持っている人もいるかもしれませんが、そもそも表現力とは自分の考えや思いを、きちんと相手に伝えられる力のこと。
どんなに特定の能力が高くても、どんなに優しくても、それを他者に伝えられる術をもっていなければ希望通りの進路に進んだり、結婚することは難しいですよね。そういう意味では、親として責任もって“最も伸ばしてあげたい能力”ともいえるかもしれません。
では、子どもの表現力を育てるには何か特別な習い事などが必要かというと、答えは“ノー”の模様。
今回は、菅原裕子氏の著書『子育てが変わる親の心得37』を参考に、子どもの表現力を伸ばすための3ステップをご紹介します。
■ステップ1:「表現する機会」を作ろう
まず、“表現力”は自分の思いを伝える必要がなければ伸びません。
気の利くママに多いのですが、子どもの気持ちを察して、“先回り”して子どもの欲求を満たしていませんか?
気持ちを察すること自体は問題ありません。むしろ素晴らしいことですが、それでは子どもが気持ちを表現する必要がなくなってしまいます。
表現力は特別な勉強をして養われるものではありません。むしろ、親子の日常会話から育っていくものです。
ですから、子どもが「喉が渇いていそうだ」と思っても、子どもに言われる前に水を差しだすのではなく、子どもが「お水ちょうだい」と言うまで待ちましょう。または、ママが「喉、渇いてない?」と聞いてあげるのも良いかもしれません。
「お水ちょうだい」と欲求を口にすることで、子どもは自分の気持ちを表すことの必要性を理解します。
これは、言葉をまだ話せない赤ちゃんが相手でも同じことです。
ママが赤ちゃんに話しかける際、赤ちゃんが気づいていないのに「ちょうちょがいるよ」と教えてしまうのは、赤ちゃんが気づいたことを、ママに何らかの方法で伝えるという経験が失われてしまいます。