蒸気は、昔から発電や動力として利用されているエネルギーのひとつだ。それこそ、懐かしの蒸気機関車から最近も使われている火力発電用タービンまで、様々なタイプがある。
多くは、石炭や石油、天然ガスなどを燃料にしているが、そういった燃料を一切使わない発電機やエンジンをアメリカ・コロンビア大学の研究チームが発表。なんと『蒸気』と『バクテリア胞子』を組み合わせた新デバイスなのだ。
■ バクテリア胞子は湿度で伸縮
このデバイスを動かすカギになるのは、バクテリア胞子の特性だ。
研究チームのOzgur Sahin博士によると、「バクテリア胞子は、乾いていると縮み、湿度が上がると伸びる特性がある。そして、伸びる際にモノを押したり引っ張ることができる」という。
この特性を利用して、電力や動力が得られないかと考えた研究チームが、目を付けたのが蒸気。ご存じの通り、蒸気がでれば湿度が上がり、なくなれば湿度は下がる。これに、バクテリア胞子の伸縮特性を利用しようと思いついたのだ。
■ 人工筋肉でデバイスを制作
チームは2つのデバイスを制作。最初に作ったのは発電機だ。
まず、カセットテープのような細くて柔らかいプラスチック製テープの両面に、バクテリア胞子を入れた小さな容器を接着。これは、要は湿度の変化によって、バクテリア胞子が働いて自然と伸縮するもので、ある意味『人工筋肉』とも言えるもの。