エコな最先端エンジンは蒸気とバクテリアで動く!? (2/2ページ)

デバイスには、この『人工筋肉』をボックスの中にたくさん入れて、上には開閉式のトビラを設置。ボックスの周りに水を貯めてフローティング状態にすると、あら不思議! 上部のトビラが自然と開閉。その開閉の力を使って発電機を稼働し、電力を得るのだ。

トビラ開閉の仕組みは、トビラが閉じた状態では、ボックスの周りにある水が蒸発して湿度が上がり、バクテリア胞子の働きでテープが伸びてトビラを開ける。するとボックス内の湿度が下がって、バクテリア胞子付きテープも縮みトビラが閉じる……といった感じだ。

■ クルマ用エンジンも開発
チームは、またバクテリア胞子を先端に付けたテープをたくさん取り付けたロータリー式エンジンも制作(この記事の一番上の画像)。
これも、バクテリア胞子の特性により、テープを同一方向に伸ばしたり縮めたりすることで、ロータリーディスク部を一定方向に回転させて推進力を得るというもの。

実験では、エンジンに付けた4つの車輪を、実際に自動で移動させることに成功。まさに、蒸気とバクテリアだけで動くクルマの原型だと言えよう。研究チームでは、今後、これらデバイスを、さらなる電力や動力の供給ができるよう改良する予定だという。
■ 実用化されれば究極のエコに
自然界の大きな力である蒸気と、自然の生物の一種であるバクテリアの組み合わせで、本当に十分な電力やクルマが走れるとすれば、まさに究極のエコだ。
このような、ナノバイオテクノロジーの進歩も、今後見逃せないことのひとつだろう。