糖尿病の患者さんには、決められたタイミングで注射を打たねばならないという苦痛がついて回っている。これを緩和することができれば、どれほどの朗報だろうか。
これについては様々な研究開発が進められているようだが、その一つとして、パッチを貼るだけで痛みを伴わずにインスリンが投与されるという仕組みが研究されている。それが『Smart Insulin Patch』だ。
『Smart Insulin Patch』は、、糖尿病の患者の皮膚に貼り付けておけば、インスリンを必要なタイミングで痛みを伴わずに自動的に投与できるという優れものだ。
この『Smart Insulin Patch』が実験動物を用いた臨床試験で合格したことが発表されたのだ。
■ 採血も痛みもなく効果は長めに持続する
『Smart Insulin Patch』の研究を進めているのは米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)とノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)の共同研究チームだ。
彼らによれば、『Smart Insulin Patch』を皮膚に貼れば、患者の血糖値の上昇を検知して、必要な状態になると自動的に適量のインスリンが血流中に放出できるという。この仕組みは世界初の研究成果だ。
『Smart Insulin Patch』は19mmほどで1セント硬貨程度のサイズだが、ここには微細な針が100本以上埋め込まれている。
その極細針にはブドウ糖を感知する酵素が含まれているのだ。糖尿病患者の血糖値が上昇すると、血液中のブドウ糖がパッチの表面に届くという。
するとパッチの表面がそれを感知し、膜を破ってインスリンが血液中に放出されるように作られている。