6月20日より現在公開中の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、作中で描かれる狂気に満ちた世界観と、CGではなくリアルな演出にこだわったアクション映画だ。
初週の土日2日間で、動員17万4807人、興行収入2億6478万4500円(興行通信社調べ)を記録。興行収入成績では1位に輝くなど、本作の人気がうかがえる。
前作の『マッドマックス/サンダードーム』は1985年に日本公開されており、「マッドマックス」シリーズ4作目となる本作は、ちょうど30年の年月を経て公開されたことになる。
これほどの年月が経過しているのにも関わらず、多くの観客に迎え入れられた本作。30年前にはまだ普及していなかったインターネット上では、現在、SNSを中心に若者の感想も多く見受けられる。
旧来の映画ファンもちろん、シリーズを通した文脈理解が浅い層にも本作の面白さが届いている理由とは?
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の特徴
アクション映画といえば、矢継ぎ早に切り替わるショットやスピード感溢れるシーンなどが思い浮かぶだろう。
本作は実写撮影へのこだわりや緻密な美術品や装飾品のおかげで、そうしたアクション映画としての迫力や魅力にも溢れている。
しかし、何よりも本作のアクション性やエンタメ性を高めているのは、映画としての構造のユニークさにあるだろう。
一般的なドラマや映画の場合、観客は主人公や登場人物の性格、映画の中の世界観を理解した上で物語を楽しむ。
そのためには、象徴的な演出やシーン、説明的なセリフによる状況理解が必要だ。しかし、本作の場合、上映が始まるやいなや、観客は主人公のマックスとともに荒野に投げ出される。
どこまでも続く荒野を眺めていると、次の瞬間には唐突に、息を飲むようなマックスの窮地が訪れる。
『マッドマックス』が人気を博している理由とは? 世紀末映画が2015年に教えてくれたこと
2015.06.29 22:33
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