上カツ丼
1350円
カツ丼には3つのタイプがある。表面のサクサク感を残したクリスピーなカツ丼、クリスピーとシットリのハイブリッドなカツ丼、そして完全にシットリなカツ丼。特に「完全シットリ系」は絶滅しつつある。
・クリスピーとシットリのハイブリッド
カツ丼を作る工程において、割下で煮る時点で、とんかつの片面は完全にシットリとなる。そこに卵を入れて閉じることにより、表面の半分以上がシットリとなる。つまり、世の中にあるカツ丼のほとんどが「クリスピーとシットリのハイブリッドなカツ丼」。
・完全にシットリ系
今回ご紹介する蕎麦屋『翁庵』のカツ丼は、大量の割下と卵によって完全にシットリ系に仕上がっており、サクサク感は皆無で、箸でつまみあげれば大量の割下を吸収した分厚い衣がほろほろと崩れ落ちそうになる。
・ヤミツキになるほどの旨味を生む
だがそれがいい。濃いめの割下、重厚な衣、大量の卵、そして脂身の多い豚肉、そのすべてが大胆で大合奏。