「京橋」と呼ばれる地名は全国に点在する。
本家である京都市は伏見区に「京橋町」があり、三重県桑名市や広島市南区にも同じ地名がある。岡山市に至っては北区京橋町・北区京橋南町・中区新京橋の3カ所が存在する。
日本一地価の高い東京都中央区は、旧京橋区と旧日本橋区が合併してできた区で、京橋という地名や東京メトロ銀座線京橋駅にその足跡が残る。地名としては存在しないものの、大阪市有数のターミナル「京橋」も外すことはできない。
今回の地域対決シリーズは、同じ名前の駅がある、東京と大阪の「京橋」を比較する。
ブリッジとしての「京橋」、地名としての「京橋」はどこ?
東京と大阪の京橋はいずれも、安土桃山~江戸時代初期に架けられた歴史ある橋だ。どちらも「京に通じる橋」という意味で命名された。
東京の方は日本橋から東海道を西に進んで最初の橋で、大阪は京都方面からの旅人にとって町の玄関口だった。
残念なことに東京の橋は50年以上前に姿を消している。京橋川の埋め立てとともにその役目を終えたからだ。跡にはわずかな痕跡しか残っていない。
東京の京橋にある親柱(Aimaimyiさん撮影、Wikimedia Commonsより)
大阪の方は寝屋川に架かっていて、今でも交通量は多い。ただし京橋駅から西に1キロほど離れた場所に位置する。別に移設された訳ではなく前からこの場所だった。駅の方が「京橋」の威光にあやかって名付けたと思われる。