クロスワードパズルや数独、あるいはゴールデンタイムのテレビを賑わせるクイズ番組……。こうした頭を使うジャンルの趣味を持っている人は、ぜひとも注意してほしい。油で揚げたポテトフライや、砂糖がたっぷり使われている甘いお菓子は、実はあなたの頭のキレを鈍くしているかもしれないのだ。
ここ数年で、私たちの腸内細菌が脳と関係することが少しずつ明らかになってきている。つい先日発表された研究によると、脂質や糖質の多い食事は腸内細菌の変化をもたらすといい、このことは「認知的柔軟性」や状況変化への適応・調整力の低下に関連するとみられている。
■ 脂質や糖質が多い食事は脳の「認知的柔軟性」に悪影響
神経系の専門誌『Neuroscience』に掲載された論文で、オレゴン州立大学の研究者は、脂質や糖質が多い食事は脳の「認知的柔軟性」と呼ばれる力に対して有害な効果を持つことを示している。
研究チームはマウスを使い、身体的・精神的機能の変化や関連するバクテリアへの影響をチェック。方法としては、2つのグループに分けたマウスに異なる食事を与え、水迷路試験をはじめ様々なテストを行ったという。Kathy Magnusson教授によると、人間の加齢、空間的記憶、肥満といったトピックの研究では、マウスは人間の良いモデルになるということだ。
■ 健康なバクテリアのシステムを変化させるのが原因
研究では、4週間にわたり脂質・糖質の多い食事を与えたマウスは、各種のテストでパフォーマンスを落とし始めた。このうち、とくに著しい変化が見られたのが、研究者が「認知的柔軟性」と呼ぶ能力だ。