現在、日本の高等教育機関(大学校など)における、教授に次ぐ立場の肩書は「准教授(じゅんきょうじゅ)」になっています。これは2007年の学校教育法の改正によって、このような名称に統一されました。以前は「助教授」でした。
なぜ、この助教授はなくなったのでしょうか?
■「Assistant」から「Associate」へ!
助教授は「Assistant Professor」という英語表記からも分かるとおり、その職務は「教授を助けるもの」となっていました。教授の研究を補佐し、協力することが仕事とされていたわけです。
しかし、欧米の高等教育機関では、教授に次ぐ地位の先生は、教授の補佐をすることが職務の優先事項ではありません。独自の研究を進めます。「Publish or Perish」(論文を書け。さもなくば滅びよ)が研究者本来の姿でありますから。
もちろん日本でも、教授の補佐をメーンの仕事とするのではなく、独自に研究を進める助教授の皆さんもたくさんいらっしゃったわけです。法律に書いてある内容と現実がそぐわないので、これを改正する必要がありました。
そこで、教授に次ぐ立場の先生を新しく定義し直して「准教授」という名称にし、「Associate Professor」という訳語を当てるようにしたのです。
改正された学校教育法によれば、
「准教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の優れた知識、能力及び実績を有する者であって、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する」
となっています。
■「助教」という職ができました!
准教授の独立性が保証されたような改正ですが、その代わりに「助教」という職種ができました。これまでは「助手」「研究助手」と呼ばれた職種に就いていた人の多くがこの職種になりました。英語では「Research Associate」です。
なぜ助教授という名称はなくなったのか?
2015.07.20 09:05
|
学生の窓口
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
年間56万トンのアパレル廃棄と女性の副業ニーズをつなぐ、「Re:che」が挑む循環型ビジネスの持続性
TREND NEWS CASTER
2
猛暑でもファン付き作業服が使えない…「防爆エリア」の知られざる熱中症リスク
TREND NEWS CASTER
3
「西洋医学×漢方×手相」という異色アプローチ 標準治療では救いきれない患者と”科学的根拠”の境界線
TREND NEWS CASTER
4
「個人が変わっても組織が変わらない」のはなぜか? エグゼクティブ・コーチングの盲点を突く「社長+幹部一体型」の勝算
TREND NEWS CASTER
5
なぜビル清掃予算は「30〜55%」も消えるのか?多重下請け構造の限界 ――多重構造の無駄を省いた「科学的清掃」の勝算
TREND NEWS CASTER
6
「受診者が最大3倍に」150円の自己負担でも断る人が皆無だった理由 ――がん検診の「心理的ハードル」を下げる環境整備
TREND NEWS CASTER
7
なぜ都市部で「園庭を知らない子ども」が増えているのか? 私立保育所の7割が園庭なしの危機と、幼児教育が向き合う「体験格差」
TREND NEWS CASTER
8
なぜ「AI PC」はビジネス価値に転換しきれていないのか? ――クラウドの課題を克服し、ローカル処理が迫る「業務基盤の再設計」
TREND NEWS CASTER
9
AIとロボティクスの融合がもたらす創薬プロセスの「最前線」 新薬開発における自動化と人間の役割
TREND NEWS CASTER
10
ブームに沸く「一棟貸し」で、いま勝ち残るビジネスモデル ――1000坪の古民家再生にみる、地方宿泊のニーズ変化と運営のリアル
TREND NEWS CASTER